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[商標/ミャンマー]ソフトオープニング開始後の現況

ミャンマーでは、商標法成立からおよそ1年8か月経過した2020年10月1日に、ようやくソフトオープニング(商標出願の先行受付)が開始された。ソフトオープニング期間中は、「従前の登記制度を利用した商標」又は「実際にミャンマーで使用されている商標」のみについての出願が認められる。

ソフトオープニング期間は、予定では6か月間といわれており、6か月経過後にグランドオープニング(知的財産局の設立/商標法・規則の施行)となる予定である。

以下、2021年1月28日時点での最新情報を報告する。

・先行出願受付:
ソフトオープニング開始後1か月目の出願総数は7,000件程であり、2か月目は10,000件程だった模様。「従前の登記制度を利用した商標」の総数は20万件超と言われており、当該件数からすると、開始後2か月間の出願総数は少ない。出願料金や委任状の対応が決まっていないといった事情から、多くの出願人が様子見していたことがうかがえる。出願受付のシステムは今のところ安定稼働しており、大きなトラブルは起きていない。

出願受付開始後に判明したが、出願のシステム上、出願人のCompany Registration No.の入力が必須であるとのこと。

・料金:
出願料や登録料等の政府料金は未だ公表されていない。2021年2月中に、正式発表されることが予想される。

・委任状・代理人選任フォーム:
どのような委任状・代理人選任フォームを適式とするかは、未だ決定に至っていない。これについても2021年2月には公表される見込み。

・商標規則:
検討に時間を要していたが、ようやく2020年11月にUAGO(連邦法務長官府)に提出された。UAGOでの審査を経て、2021年2月1日に召集されることが決定した国会に提出され、その後、2月末~ 3月初頃に公表され、グランドオープニングのタイミングで施行される予定。

・知的財産局(IP Department):
知財担当部署は、教育省から商業省消費者局の傘下へと移管済であるが、今後、グランドオープニングのタイミングに合わせて、知的財産局(IP Department)が発足する。当初は、スタッフ総数50名程度でスタートする予定。

★ミャンマー商標に関して大きな動きがありましたら、弊所お客様専用サイトに情報を掲載いたしますので、ご参照ください。

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