[特許/欧州]ドイツが統一特許裁判所協定を批准
2023年2月17日、ドイツ政府が欧州連合理事会にUPCA(Unified Patent Court Agreement;統一特許裁判所協定)の批准書を寄託したことが公表された。
欧州単一特許制度の発効はドイツによる上記批准書の寄託次第となっていたため、この批准により、2023年6月1日より
- 欧州単一特許(Unitary Patent, UP)に関する制度
- 欧州統一特許裁判所(Unified Patent Court, UPC)に関する制度
が正式に発効することとなる。つまり、2023年6月1日より、UPの取得、及びUPCへの提訴が可能となる。
UPCに関しては、従来型欧州特許の訴訟管轄をUPCではなく各国裁判所とするための適用除外(オプト・アウト)の申請が可能となるサンライズ期間が設けられる。このサンライズ期間は、UPCの本格運用開始の日付前の3ヶ月であるため、2023年3月1日からの3ヶ月間である。
より具体的な制度の内容については、既報の欧州単一特許制度の基礎知識(1)、(2)、(3)を参照されたい。
【出典】
ドイツ連邦司法消費者保護省「Einheitliches Patentgericht startet am 1. Juni 2023(17. FEBRUAR 2023)」
欧州特許庁「The Unitary Patent is to become a reality」