<コラム>マドリッド・モニター
既報のコラム「各国特許庁/機関提供の知財関連情報」では、各国特許庁・機関から提供されている知財関連情報をご紹介しました。その中では、公報検索以外のデータベース、ツール等を中心に取り上げましたが、公報検索関連についても、公的な機関から提供されているデータベースの機能は拡充され続けています。
世界知的所有権機関(WIPO)のマドリッド・モニター(Madrid Monitor)は、「マドリッド制度により登録されたすべての商標と国際登録に係る出願の最新の進捗情報をこれまで以上により容易に得られるようにするもの」との位置付けで、「ROMARIN、Madrid e-Alert、MadridReal-Time Status、WIPO Gazette(公報)の機能を1つの簡易で使いやすいツールに結合」させて、2016年11月末現在、ベータ版が提供されています。また、将来的にはマドリッド制度に関する単一ツールになる予定とのことです。
対応言語は英語ですが、出典のページでは日本語での説明が提供されており、「検索」、「保存及び共有」及び「監視」の3ステップについて説明が加えられています。なお、監視機能については、WIPOアカウントを作成することで、Eメールでのお知らせを受け取ることも可能です。
【出典】
世界知的所有権機関「モニタリングが簡易になります;Madrid Monitorをぜひご利用ください」
【参考】
世界知的所有権機関「新サービス「Madrid Monitor(マドリッドモニター)」のご紹介」
※記事本文では、あらためて下記の注意喚起が示されています。
「マドリッド制度を介して登録手続を行った商標の手続の状況を確認できる唯一のモニターツールとしてMadrid Monitorは導入されており、ROMARINやMadrid E-Alert、Madrid Real-Time Statusは、今後利用できなくなりますのでご注意ください。」
「2017年後期以降、これらのツールはWIPOのWebサイトで利用できなくなります。」
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***更新情報(2017年7月3日)***
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