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[特許/湾岸協力会議(GCC)]2023年1月1日から新規特許出願の受付及び方式・実体審査を再開

既報の通り、湾岸協力会議特許庁(以下、GCC※1特許庁)は、特許規則の一部改正に伴って2021年1月6日以降の新規特許出願の受付を停止していた。

2022年12月18日に、ジェトロ(日本貿易振興機構)がGCC特許庁へ照会したところによれば「今後、GCC特許は廃止される予定。ただし、2021年1月5日以前に出願されたGCC特許出願は、旧制度に基づいて審査がなされ、特許要件を満たす場合は加盟国の全てで有効なGCC特許が付与される」との回答であったとされている(出典3)。

このように、GCCは新規特許出願の受付を停止しており、今後、GCC特許は廃止されるものであるため、GCCの加盟国で特許取得を希望する場合は、取得を希望する国にそれぞれ特許出願しなければならない。しかしながら、各加盟国の全てが十分な審査体制を有しているとは限らないため、GCC 特許庁は、専ら加盟国からの依頼に基づき、特許出願を受理し、審査を経て特許を付与することができるようになっている。

このような状況下において、バーレーンおよびクウェートからの依頼に基づいて、2022年12月1日、GCC特許庁は「加盟国のうちバーレーンとクウェートに代わりGCC特許庁が新規特許出願の受付及び方式・実体審査を2023年1月1日から開始する」旨を発表した。

※出典2のより抜粋

GCC特許庁は加盟国に代わって出願の受理及び審査を行うものの、最終的な特許の付与には加盟国の承認が必要となる。また、付与された特許は、依頼を行った加盟国のみにおいて効力が発生する。これは、GCC 特許庁が従来付与していた GCC特許が6つの加盟国すべてにおいて有効であったことと相違する。

※1:GCC(Gulf Cooperation Council)
中東・ペルシア湾岸地域における地域協力機構。加盟国は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、オマーン、カタールの6カ国。

[出典]
1:GCC特許庁「Patent Applications to Resume from January 1,2023
2:GCC特許庁「Patent Gazette GC00011878 – GC00011988 Sixty Nine 07 Jamada Alawl 1444 – 01 December 2022」(PDF)
3:ジェトロ「GCC特許庁が2023年1月から特許出願の受け付けを再開

[参考]
ジェトロ「GCC特許庁による新規特許出願受付停止と今後の運用」(PDF)

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