[特許・意匠・商標]ホワイトハウス、次期USPTO長官候補者にAndrei Iancu氏の指名意向を表明(※長官就任に関する追記あり)
2017年6月にMichelle K. Lee氏が辞任したことにより空席となっていた米国特許商標庁(USPTO)長官に関して、ホワイトハウスは、2017年8月25日付けのプレスリリースにて、Andrei Iancu氏を候補者とする意向を発表した。Iancu氏は知的財産権関連の業務に従事する弁護士で、現在は法律事務所に所属するとともに、UCLAで教鞭を取っている。なお、今後、Iancu氏の正式就任までには、上院での公聴会及び承認手続きを経る必要がある。
なお、下記の通り、前任のLee氏はオバマ前大統領の指名から就任までに異例の約5か月を要したが、前々任のKappos氏は同じくオバマ前大統領の指名から就任までの期間は2か月程であった。
・Lee氏の場合
指名:2014/10/16→上院公聴会:2014/12/10及び2015/1/21→上院承認:2015/3/9→就任:2015/3/13
・Kappos氏の場合
指名:2009/6/18→上院公聴会:2009/7/29→上院承認:2009/8/7→就任:2009/8/13
【出典】
The White House「President Donald J. Trump Announces Intent to Nominate Personnel to Key Administration Posts」
***追記(2018年2月7日、20日)***
米国上院は、現地時間の2018年2月5日、Andrei Iancu氏をUSPTO長官とすることを承認した。その後、Iancu氏は2月8日より長官としての業務を開始したと伝えられている。
【出典】
米国特許商標庁「Andrei Iancu Begins Role as New Director of United States Patent and Trademark Office」
米国特許商標庁「Executive Biographies / Andrei Iancu」
IPWatchdog「Andrei Iancu confirmed by Senate as Director of the USPTO」、「Andrei Iancu Begins Role as New Director of USPTO」Patently-O「Welcome Andrei Iancu, USPTO Director」
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