[実案/中国]出願・登録の急増に対して、無効審判は少なめ~実用新案専利制度発展状況~
2012年12 月、中国国家知識産権局(SIPO)は「中国実用新案専利制度発展状況」をウェブサイトにて紹介した。 |
これによれば、中国における実用新案の出願件数は、1997年は5万件に過ぎなかったが、2011年には10倍超の58.5万件と急激に増加したとされている。
また、実用新案の登録件数は、2002年には5.7万件であったが、2011年には7倍超の40.8万件まで増加している。中国の実用新案は実体審査を経ずに登録されることから、その有効性を疑問視する見方もあるが、無効審判件数は、2002年の756件に対して、2011 年はその2 倍に満たない1,323 件に留まっており、無効審判件数の割合(無効審判件数/登録件数)は2002 年の1.31%から、2011年には0.32%へと低下している。このことから、現時点では、実用新案の有効性が実際に争われるケースは多くないことがわかる。
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