[商標/OHIM]共通の実務の原理“Class Scopes”が同意
先般のクラスヘディングの解釈(IP Translator 事件)に関する判決があったが、これと並行して、指定商品/役務の解釈に関する合同プロジェクトが進んでおり、商品/役務の分類方法の新しいルール(Class Scopes)について、各国が同意した。 |
先般のクラスヘディングの解釈(IP Translator 事件)に関する判決があったが、これと並行して、指定商品/役務の解釈に関する合同プロジェクトが進んでおり、商品/役務の分類方法の新しいルール(Class Scopes)について、各国が同意した。
これによると、欧州のデータベースに登録されている約90,000 件の商品/役務が全て、上位→中位→下位の概念に階層化される。すなわち、日本の実務で採用されている指定商品役務審査基準と同様の階層構造が採用される。これが実現すれば、クラスヘディングを構成する語がカバーする「下位概念の指定商品の範囲」も明確になるため、先般の判決により生じた実務的な混乱の解決にも資するかもしれない。
なお、この同意は、連絡会議に持ち込まれ、最終的に理事会で承認を得る手続きに入る。