[商標/ミャンマー]商標出願の公告開始
ミャンマーでは、2023年4月1日に商標法が施行され、2023年4月26日に商標制度が正式にスタートしましたが、今般、2024年5月1日に初の商標公報が発行されました。
公報には、商標、指定商品・役務、出願番号、出願日、出願人、代理人などの情報が掲載されています。
何人も公告日から60日以内に異議申立を行うことができ(商標法第26条)、異議申立がなければ登録へと進みます。
ミャンマーの商標審査は、方式と絶対的拒絶理由について行われ、相対的拒絶理由については審査官による審査は行われず、異議申立が行われた場合に判断されます。
2024年5月1日に続いて、2024年6月1日に2度目の商標公報が発行されました。公報発行の頻度は現時点では1か月に1回です。ちなみに、公告された商標の件数は、2024年5月1日付公報が220件、2024年6月1日付公報が500件ほどでした。
ミャンマーにおけるこれまでの商標出願の総件数は不明ですが、登記済み商標の移行出願等の先行受付が行われていた商標制度の正式スタート前のソフトオープニング期間の2021年3月末時点で3万件程度との話しを聞いたことがあります。今後も500件/月のペースでの公告が続くと、ソフトオープニング期間中の先行出願だけでも、公告を完了するまでに5年以上かかることになります。
今後、公告の件数がどのように推移するのか注目されます。
ミャンマー知的財産局商標公報掲載ウェブページ:
https://ipd.gov.mm/translate/trademark-publications