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知的財産検定について

  2004年に始まった知的財産検定。2006年7月9日に2006年第2回の試験が行われました。

 知的財産検定は、企業活動において実際に起こった知的財産に関連する事例から、課題(問題)を発見し、解決するために必要とされる能力(知識)について評価基準を設定し、受験者の知的財産に関する問題発見・解決能力を段階的に認定する検定試験です(知的財産検定のホームページより)。

 2004年に開始された知的財産検定ですが、今回で7回目の試験を迎えました。知的財産検定を実施する知的財産教育協会が発表したデータ(前回の試験までのデータ)によれば、受験者数は、前回の試験では受験者数が減少したものの概ね増加傾向にあるようです。また、受験者の職業をみてみると、企業の受験者だけでなく、学生の受験者(前回の試験では、2級で12.1%)が多いことが興味を引きます。これを見ると、知的財産に対する意識の向上が、企業の知的財産担当者やエンジニアだけでなく、学生にまで広がっていることが感じられます。また、新聞雑誌等のメディアでも、本検定の評価や、企業における知的財産検定の利用について紹介されています。

 また、本検定は、開始当初にはなかった新たな制度が取り入れられています。2級の試験では、科目毎に試験を受験して、最終的に2級検定を受けられる科目検定制度が導入されています。これにより、より検定を受けやすくなるのではないでしょうか。また、団体受験制度もありますので(これは当初からの制度)、企業の知的財産部等の部署ぐるみで受けやすくなっています。

 本検定は、知的財産に関する数少ない評価基準であると思います。試験は、例えば、請求項の記載は次のうちどれがもっとも適切か?など極めて実務的なものとなっています。次回の試験は11月に行われます。次回の試験までに、より一層、知的財産の実務力を磨いておくのもよいのではないでしょうか。興味のある方は、知的財産検定のホームページをご覧ください。

以上

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