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[特許/米国]AFCPの試行期間終了

米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office:USPTO)はAfter-Final Consideration Pilot 2.0(以下、AFCP)の試行期間が2024年12月14日に終了することを連邦官報(Federal Register)にて2024年10月1日に発表した。

1.AFCPとは
AFCPは、ファイナルオフィスアクション後のクレーム補正を伴う出願人の応答を、条件付きで再度審査をする試行プログラムである。

2.試行期間終了
これまでAFCPの申請にあたっての手数料は設定されていない。そのためAFCPは、出願人にとってはファイナルオフィスアクションの解消にあたっての選択肢の一つとなっている。一方で、審査官にとっては検討等に関連するコストは大きい(2022年の推定では、1500万ドル以上)。

そこで、2025年度から手数料(庁費用)を調整するとした規則改訂案(既報を参照)の中に、AFCPのコスト回収として500ドルの手数料を導入することが提案されていた。

しかしながら、この手数料の導入に関して否定的なパブリックコメントがあったため、AFCPの終了が決定された。

AFCPはこれまで繰り返し試行期間が延長されてきており、2024年9月30日に試行期間の終了が予定されていた。しかしながら、AFCPの申請を準備している出願人を考慮し、2024年12月14日までは期間延長されることとなっている。USPTOは、2024年12月15日以降、AFCPの申請を受け付けない。

3.試行期間終了後
上記連邦官報には、2024年12月15日以降のファイナルオフィスアクション後の対応として以下の例があげられている。
●出願を許可可能な状態にする、又は審判請求のために良い形態にする補正(37 CRF 1.116(b)
●審査官との面談(MPEP 713.09 及びMPEP 714.12
●Pre-Appeal Brief Request for Review(MPEP 1204.02

[出典]
Federal Register(連邦官報)「Extension and Termination of the After Final Consideration Pilot Program 2.0
USPTO「After Final Consideration Pilot Program 2.0
弊所対外サイト「[特許/米国]2025年度のUSPTOにおける大幅な手数料の値上げ
[参考]
弊所対外サイト「特許商標庁、After Final Consideration Pilot 2.0を開始

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