「バス」意匠権侵害で2,116万元(約2億8千万円)の損害賠償を命じる
ドイツのバス・メーカーであるネオプラン社は、「車(バス)」の意匠特許権に基づいて、中国国内のバス・メーカーである中大社らに対して、バスの製造・販売の停止と、4,000万元の損害賠償を求める訴訟を提起していました。北京市第一中級人民法院は、この訴えを認めて、中大社らにバスの製造・販売の停止を命じるとともに、損害額として、2,116万元(約2億8千万円)の損害賠償を命じる判決を下しました。この判決は、巨額の損害賠償を認めた判決として注目されています。
この訴訟において、被告は原告の登録意匠と被告製品意匠とが類似しないこと、原告意匠権の無効性を主張しましたが、いずれも認められませんでした。判決では、原告の有する意匠特許権の分類、被告の権利侵害の時期・範囲、権利侵害の性質及び事情、侵害製品の販売価格、販売数量等の要素を総合的に考慮した上で、事情を斟酌して損害賠償額を認定したと判示しています。
原告の登録意匠、被告製品意匠は下記のサイトを参照ください。
<原告の登録意匠>
http://search.sipo.gov.cn/sipo/zljs/hyjs-browsewg.jsp?recid=CN200430088722.4&leixin=wgzl&title
<被告製品意匠>
http://www.chinacourt.org/html/article/200901/20/341206.shtml
以上